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2012年 07月 13日
友人と話していたときに印象的なことがあった。
彼女はいつもはみんなに明るく振舞い、辛いことがあっても決して涙などみせない人。 彼女の目に初めて涙を見た。 それは彼女の母親についての話をしていたときのこと。 お母さんはまだご健在なのだが、体が弱くなっていて歩くにも杖をつかれている。 その日も杖をついて歩かれていた。 そのとき、自転車がぶつかってきてお母さんがよろめき倒れてしまう。お母さんは 体を起こそうと自分のことで精一杯になってしまい、その自転車を運転していた人 に謝ることもできず別れてしまった。 やっとお母さんが起き上がったときは、自転車はもうどこかへ消えてしまい・・・。 その時、お母さんは自分のことで精一杯で、謝ることができなかったことを悔やんだ という。そして自転車に乗っていた人のために「彼が幸せでありますように」と祈った。 その話をした後、彼女はぽつりと言って涙を見せた。 「心の綺麗なお母さんの子供でよかった。ありがたい。」と。 彼女の胸に去来したものは、単純な思いではなかったはず。 今までの母親と彼女の関係、そして今感じる母親の心・・・。 彼女の涙も美しかった。 #
by lesparoles
| 2012-07-13 22:17
| 出会い
2012年 06月 14日
最近、宮沢賢治に触れることが多い。
賢治に造詣の深い方と話したり、賢治の作品の講座を受けたり、賢治に関係の ある館を訪れたり・・・。 歌人で、賢治の研究の第一人者である佐藤通雅先生の「鹿踊りのはじまり」の 講座を受けたとき、本を読んだだけではわからないようなとても印象に残る話を された。 宮沢賢治は、東京のような都会でもない花巻に突然出現した天才なのだけ れど、賢治の才能は神の気まぐれによってピンポイントで与えられたとしか思 えない。 「鹿踊りのはじまり」も作品として本当に素晴らしく、あれはまるで天に書かさ れたようなものだ。 賢治には天啓、天恵、そして忘れてはならない天刑があった・・・・と。 はっとさせられた。天啓、天恵は賢治を思い浮かべるときには思いつく言葉だが、 天刑・・・までは思い至らなかった。 そういえば、天才といわれる人たちの末路は天刑としか思えない道に通じている ような。面白い視点だ。 また先日、賢治に造詣の深い方と「賢治とモリスの館」というところに行ってきた。 それは森の中にひっそり立っていて、まるで童話の世界の館のよう。ちょうど庭の 花も美しい季節で、賢治の好きだったバラや春の花々が調和を保ちながら咲いて いる。 庭に小さな小屋があるのだが、何とその中にチェロを発見!しかも、そのチェロに は小鳥や猫などがくっついている。まさしくセロ弾きのゴーシュの世界。 賢治がひっそりとした森の小屋の中で、チェロを弾きながら空想の世界で戯れて いたような空気を感じる。 天と通じて空想の世界を楽しむこと自体(賢治にとっては空想ではなかったのか もしれないが)は、賢治にとって幸せだったのかもしれない。一方でなかなか人と 分かり合えない孤独感も感じていたのだろうと思う。 心には確固とした立派な理想が燃え滾っていたはずなのに、それを行動に移そう としても現実の環境、人は厳しく・・・・。 天刑と引き換えに、賢治は天恵を後世の人たちにも見せてくれたような感じがして ならない。 #
by lesparoles
| 2012-06-14 00:25
| 出会い
2012年 04月 07日
今、読んでいる本の中で「心に根っこをもつ」という言葉に出会いました。
その根っこはいくつでもいいのだそうです。趣味や仕事、家族、友達、金銭、書籍、信念など など。 人それぞれ根っこは違うけれども、自分には根っこがあるという思いが人を強くしたり、行動 させたり、癒したりするのだそうです。 そして根っこは時には変わるときもあるけれど、本物の根っこは変わらず、腐らないと書かれ てあります。 さて、私の根っこは何かなと考えたとき、いくつも思い浮かぶ中で、これは不思議な根っこだ なぁと思うものがありました。それは音楽です。 落ち込んだときにカルロス・クライバーという指揮者のDVDをみると、彼の紡ぐ音の波動に すっぽり包まれます。透明なオーラに包まれ、その中から社会を眺める不思議な感覚・・・。 そして曲が終わったときには、気持ちがだいぶ回復してこちらに戻ってきています。まるで自 分自身を保つための特効薬の一つのような存在。 もちろん、他の方の音楽も大切な存在です。言葉はないのに包んでくれる。 音楽の力は私自身にとって、強い根っこのように思えます。 皆さんもそれぞれの根っこをお持ちだと思います。皆それぞれ違う根っこを持っているって 素敵ですよね。それが個性に繋がっているのかもしれませんね。 #
by lesparoles
| 2012-04-07 16:32
| 出会い
2012年 03月 31日
老人ホームに月1回、慰問をしています。
ここ数年行っているのですが、今まで見たことのない80代の女性に先月会いました。 子供たちを見ると「まぁ、なんて可愛らしい!」と澄んだ目を丸くして、車椅子をひきな がら近づいていらっしゃっいます。その姿は本当に透明感があって、美しいオーラが 漂っているよう。まるで生き仏さまです。 初対面なのにその女性と意気投合。いろんな話を聴かせていただきました。少し認 知症があるにもかかわらず、使われている言葉は美しく品があります。 「私はあの家でひっそりと咲いているんです。小さな花だけれど、それでいいんです。」 とか「私は今まで人を恨んだことはありません。心を汚してはだめよ。」とか・・・。 最後に「必ず来月も来て下さいね。約束よ。」と話して別れました。 そして今月。その女性はいらっしゃいました。今月もまたお話を聴かせていただきました。 相変わらずの澄んだ目。見ていると、こちらが吸い込まれそうになるくらいです。 「この世はね、汚いものもあるけれど、美しいものの方が多いの。人も美しくいたいわね。 心を汚さないで。私も一人の部屋に帰ると泣くときもあるわ。でも、出てきたら涙は拭いて 美しく咲いていましょう。それが人の道よ。」 素敵なお言葉だなぁと感心して聴いていました。でも、そんな話をされた後、女性の顔 にふと翳りが・・。 「でもね、寂しいの・・・。人前でも涙が止まらないときがあるの。」 と遠い目をされたのです。 そのお顔をみたとき、人の生きる切なさというか、哀しみを感じてしまいました。 どんなにこういう思いで生きていこうと思っても、人の存在自体の哀しみは拭うことはで きないのかもしれません。 そんなことを教えてくださった女性との出会いでした。 #
by lesparoles
| 2012-03-31 21:05
| 出会い
2012年 03月 14日
震災後、初めて迎える3月11日、前回のブログで紹介した100本のガーベラ
と詩を閖上で渡してきました。 その日は雪こそ降っていませんでしたが、やはり冷たい風の吹く一日で、去年 の3.11を思い起こさせるような寒さでした。 初めてのことなので、どうなるのか不安はありましたが、mixiの小町ちゃんの 紹介から、閖上で学校の先生をされている小野幸三先生とお子様方、そして お子様のお友達と一緒に活動することができました(小町ちゃんのお友達の 山田さんにも大変力になっていただき、本当にありがとうございます!)。 小野先生の発案で閖上中で行われる追悼式の前に献花としてお花を配り、 その花を捧げてもらうことになりました。 子供たちも寒い中、体を震わせながらも積極的に声を出したり、追悼式に列 席される方々の方へ出向きお花と詩を配ってくれました。子供たち、そして先 生の天国へ、そして震災で苦しんでいる方々に届けたいという温かい心が伝 わってきて、もうそれだけで感無量になってしまいました。 先生が活動しながら教えてくださった話を一つ紹介します。 先生のお子さんは吹奏楽部に入っていらっしゃるそうなのですが、その後輩 が津波で命を落とされたそうです。その方の遺体は発見されたのですが、発 見されたときの姿はトランペットを抱きかかえたまま・・・。 その話をされたとき先生は懸命に涙をこらえていらっしゃいました。 亡くなられた命の数だけ思い、そして物語があります。亡くなられた方、一人 一人の思いを忘れることなく、残された者たちは生かされた命を大切にさせて いかなければいけないと感じました。 あしなが育英会に送る募金もお願いしました。一本のガーベラと一つの詩に たくさんの募金が集まりました。結局、集まった金額は13061円で、私がガ ーベラを購入した金額以上のものになりました。みなさん、たくさんの温かな 愛をありがとうございました!これは全額、震災孤児の方々へ送らせていた だきます。きっと、みなさんのお心が伝わると思います。 配ったガーベラは献花台にみな捧げられました。そして、私も列席し、お花と 詩をあげてきました。 天国にみんなの祈りの気持ち、きっと届いたと信じています。 みなさん、本当にありがとうございました。 #
by lesparoles
| 2012-03-14 16:34
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